「ノースウェーブのスニーカーがダサい」と検索しているあなたは、もしかするとその独特なデザインや厚底フォルムに対して疑問や不安を感じているのかもしれません。
実際、かつてはダサいと評価されることもあったノースウェーブのスニーカーですが、今では再評価が進み、再び多くのファッション好きを惹きつけています。
この記事では、「エスプレッソとは」どんなスニーカーなのかをはじめ、ノースウェーブの特徴やサイズ感、コーデのコツなどを具体的に紹介します。
また、パフィーや藤原ヒロシといった芸能人の着用例や、「いつ流行?」といった歴史的な背景、「どこの国」のブランドなのかといった基礎情報までを網羅しています。
ノースウェーブのスニーカーが本当にダサいのか、それとも時代を先取りしていたのか。読み進めるうちに、その魅力と価値を再発見できるはずです。
ノースウェーブのスニーカーは本当にダサいのか?
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ダサいと思われる理由と背景
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ノースウェーブが再評価される理由
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芸能人が着用したことで再注目
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パフィーとノースウェーブの関係
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エスプレッソとは?厚底の元祖スニーカー
ダサいと思われる理由と背景
ムラサキスポーツ
ノースウェーブのスニーカーが「ダサい」と言われる理由には、時代の変化とデザインの特徴が深く関係しています。とくに「エスプレッソ」シリーズのような厚底で丸みを帯びたデザインは、流行の波に敏感なファッション業界において、一時的に“古臭い”と見なされることもありました。
その背景には、1990年代のストリートファッションブームで一世を風靡した後、トレンドがよりミニマルでシャープなスタイルへ移行したことが挙げられます。結果として、ノースウェーブのようなボリューム感のあるシューズは、時代遅れのアイテムと捉えられてしまったのです。
また、配色やシルエットが個性的であるため、コーディネートのバランスを取るのが難しく、ファッション初心者には敬遠されがちです。足元だけが浮いてしまうような印象を与えることもあり、「履きこなせていない=ダサい」と思われてしまうケースもあるでしょう。
さらに、ブランドそのものの露出が減った時期も重なり、若い世代の認知度が低下していたことも見逃せません。知名度の低下は、ファッション性の再評価を受けにくくする一因にもなります。
このように、ノースウェーブが「ダサい」と言われる背景には、流行の移り変わりとデザインのクセの強さが複合的に絡んでいます。ただし、それは裏を返せば「唯一無二の個性」を持っているということでもあります。
ノースウェーブが再評価される理由
ムラサキスポーツ
ノースウェーブのスニーカーが近年再評価されているのは、90年代のファッションリバイバルと厚底スニーカーの再ブームが大きなきっかけです。特に「エスプレッソ」シリーズの復刻により、当時を知らない若い世代からも注目を集めるようになりました。
この動きは、単なる懐古主義ではありません。現在のモデルは、デザインはそのままに素材や履き心地を大幅にアップデートしており、実用性とファッション性の両面で支持されています。見た目はレトロでも、軽量で快適に歩ける点が、現代のライフスタイルにもマッチしているのです。
また、影響力のある芸能人やファッションリーダーが再び着用したことで、ノースウェーブへの関心が急速に高まりました。たとえば、パフィーや藤原ヒロシといった90年代のキーパーソンが愛用していたという文脈は、ノスタルジーだけでなく“カルチャーの象徴”としての価値を付加しています。
さらに、ムラサキスポーツなどの正規取扱店による限定カラーの販売や、コラボモデルの展開も再評価の一因です。こうした動きは、ノースウェーブがただの復刻ではなく「今の時代に合わせた進化」を遂げていることを示しています。
ファッションは繰り返すものです。ノースウェーブのように、一時は“ダサい”と言われたブランドでも、時代の空気をうまく読み取り、再び支持を得ることは十分に可能です。再評価の背景には、その独自性と柔軟なアップデート力があると考えられます。
芸能人が着用したことで再注目
ノースウェーブのスニーカーが再び注目されている背景には、芸能人の影響が大きく関係しています。ファッションは、トレンドの発信源となる著名人がどのようなアイテムを選ぶかで大きく印象が変わるものです。
特に影響力の強い人物として知られる藤原ヒロシ氏は、90年代に『COOL TRANS』などのファッション誌でノースウェーブの「エスプレッソ チリ(ミッドカット)」を着用し、一気にその名が広まりました。
このモデルは“キング・オブ・ストリート”とも称された藤原氏の着用によって、「ストリートの象徴」として認知されるようになったのです。
また、近年では韓国の人気アイドルグループ・BLACKPINKのジスがプライベートでノースウェーブを履いている様子が話題となり、若い世代の関心を集めています。ファンの多い芸能人が私服で愛用することで、ブランドに親近感を持つ層が増えているのです。
このような著名人による着用は、単なる流行の再燃ではなく、「ノースウェーブ=時代を象徴するスニーカー」という認識の再構築にもつながっています。
ファッション感度の高い層だけでなく、普段あまりスニーカーに興味がない人にまで波及効果をもたらしているのが、再注目の要因といえるでしょう。
パフィーとノースウェーブの関係
パフィー(PUFFY)は、1990年代の日本のポップカルチャーにおいて、ファッションと音楽を結びつける象徴的な存在でした。その彼女たちがノースウェーブの「エスプレッソ」を愛用していたことが、当時の若者の間で同ブランドの人気を爆発させる大きなきっかけとなりました。
パフィーのファッションスタイルは、どこか“ゆるさ”のあるストリート感が特徴でした。厚底で丸みを帯びたエスプレッソのデザインは、まさにそのユルくて親しみやすい雰囲気とぴったり合っていたのです。
彼女たちが雑誌やテレビ番組でエスプレッソを履いて登場するたびに、「あの靴は何?」と注目され、ノースウェーブの認知度は急上昇しました。
また、当時の若者の間では、アーティストのスタイルを“真似る”ことがトレンド形成に直結していたため、パフィーの影響力は非常に大きなものでした。
特に女性層においては、「可愛くて少しダサい」というファッションの新しい基準が生まれ、エスプレッソはその代表的なアイテムとして広まりました。
現在の再評価の波においても、パフィーの存在は“90年代のノスタルジー”を語る上で欠かせません。単なるブームの仕掛け役ではなく、ノースウェーブと共にファッション史に名を刻んだ存在といえるでしょう。
エスプレッソとは?厚底の元祖スニーカー
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「エスプレッソ」は、ノースウェーブを代表する厚底スニーカーであり、90年代のストリートファッションを象徴するモデルのひとつです。
その最大の特徴は、スノーボードブーツのソールを流用したような厚くて丸みのあるソールにあります。このソールが、従来のスニーカーにはなかったボリューム感を演出し、当時のファッションに新鮮なインパクトを与えました。
そもそもこのモデルは「アフタースノーシューズ」として開発された経緯があり、スノーボードの後にリラックスして履ける一足として誕生しました。そこからカジュアルファッションに取り入れられるようになり、瞬く間にストリートの定番へと成長したのです。
さらに、スエードやナイロンなど複数の素材を組み合わせたアッパーのデザインも、独特な存在感を放っています。ローカット・ミッドカット両方のモデルが展開されており、当時のオリジナルを忠実に再現した復刻版も近年人気を集めています。
一方で、足元のボリュームが大きいため、コーディネートには少し工夫が必要です。全体のシルエットバランスを考慮しないと、スニーカーだけが目立ってしまうこともあるでしょう。ただし、うまく取り入れれば抜群のアクセントになるため、ファッションの主役にもなれるアイテムです。
厚底スニーカーというカテゴリを先取りしたエスプレッソは、いまや“元祖”という立ち位置で再評価されています。
ノースウェーブのスニーカーはダサいと思われないために
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ノースウェーブの特徴と魅力を解説
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サイズ感の選び方と注意点
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どこの国で作られているのか?
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いつ流行?ノースウェーブの歴史
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コーデのコツとスタイリングのポイント
ノースウェーブの特徴と魅力を解説
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ノースウェーブのスニーカーは、単なるデザイン重視のシューズではありません。特徴的なフォルムと実用性を両立させた、独自の魅力を持つブランドとして知られています。
その一つが、スノーボードブーツ由来の厚底ソールです。視覚的なインパクトだけでなく、クッション性や安定感にも優れており、長時間の着用でも疲れにくい構造になっています。この機能性は、単に「見た目重視」の厚底とは一線を画しています。
また、素材選びへのこだわりもポイントです。スエード、メッシュ、レザーなど、異なる質感を組み合わせることで、重厚さの中に繊細さを感じさせるデザインが完成しています。
復刻モデルでは当時のデザインを踏襲しつつも、軽量化や素材の改良が施されており、現代の使用環境にも適応しています。
さらに、日本人の足に合いやすいラスト設計も好評です。幅広・甲高の足型に配慮された設計が多く、サイズ選びに苦労しにくい点も嬉しいところです。フィット感が高く、実用性と履き心地を両立させた一足と言えるでしょう。
一方で、ノースウェーブのスニーカーはコーディネートの主張が強めであるため、着こなしにバランス感覚が求められます。しかし、それがうまくハマったときには、ほかのスニーカーでは得られない個性と存在感を放つのがノースウェーブの真価です。
サイズ感の選び方と注意点
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ノースウェーブのスニーカーを選ぶ際には、独特なサイズ感に注意が必要です。特に「エスプレッソ」シリーズは厚底かつ丸みを帯びたシルエットで、他ブランドのスニーカーとは異なるフィット感を持っています。
まず注目したいのが、トウボックス(つま先部分)の広さです。日本人の足に合いやすいよう幅広に設計されているため、甲高・幅広の足型でも快適に履けることが多い一方、甲が低めで足幅が細い人には、ややゆったりと感じられることもあります。
一部のモデルでは、実寸よりタイトに感じるという声もあり、普段履いているスニーカーより0.5cm程度大きめのサイズを選ぶ人もいます。ただしモデルや素材によっても履き心地は変わるため、可能であれば試着をおすすめします。
また、新品の状態ではアッパー部分がやや硬めに感じられることがあります。特にスエード素材のモデルは、足に馴染むまで少し時間がかかる傾向にあります。そのため、初めは長時間の使用を避け、徐々に慣らしていくのが安心です。
オンラインで購入する場合は、サイズ交換対応が可能な店舗を選ぶことが重要です。サイズ感で失敗しにくくなるだけでなく、返品対応があることで精神的な負担も減らせます。
足元にしっかりとフィットすることで、ノースウェーブの履き心地の良さが最大限に活きてきます。デザイン性だけでなく、サイズ選びにも妥協せずに検討することをおすすめします。
どこの国で作られているのか?
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ノースウェーブのスニーカーは、イタリア発祥のブランドが手がける製品です。発祥の地は、北東部の「モンテベルーナ(Montebelluna)」という都市で、古くから“靴づくりの聖地”として知られています。
この地域はベネチア共和国の時代から登山靴やスキー用ブーツの生産が盛んで、現在でも高品質なフットウェアを製造する職人や工場が数多く存在しています。
ノースウェーブも、もともとは1980年代にOEMメーカー(他ブランドの製造請負)として設立されており、確かな技術を背景にスタートしました。
そして1991年、自社ブランドとしてスノーボードブーツの展開を始めたのを機に、本格的に“ノースウェーブ”の名が知られるようになりました。
そこで誕生したのが、後の「エスプレッソ」シリーズへとつながるアイデア、「スノーボード後に履くカジュアルシューズ」という新しいコンセプトでした。
製造には、イタリア国内の厳しい品質基準が適用されており、ソールや素材にもこだわりが詰まっています。たとえば、ミシュラン社と共同開発したアウトソールや、独自のダイヤル式フィットシステム(SLW3)など、高い技術力が随所に活かされています。
現在では日本にも正規代理店が存在し、公式チャネルを通じて購入することで、イタリアのクラフトマンシップを体感できる正規品を安心して手に入れることが可能です。
このように、ノースウェーブは“イタリア生まれの信頼できるブランド”として、確かなモノづくりと歴史を背景にした製品を展開しています。購入時には、その製造国にもぜひ注目してみてください。
いつ流行?ノースウェーブの歴史
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ノースウェーブが日本で注目を集めたのは、1990年代半ばから後半にかけてのことです。特に1996年前後には、裏原宿系ファッションやストリートカルチャーが爆発的に人気となり、その波に乗るかたちでノースウェーブのスニーカー「エスプレッソ」がブームとなりました。
当時は、藤原ヒロシ氏などの著名人がファッション誌やテレビ番組で着用したことがきっかけで、「ストリートのマストアイテム」として若者から支持を得ていました。加えて、PUFFYのようなアーティストが履いたことでも女性ファンの間で話題になり、男女問わず人気が拡大していきました。
しかし、1998年を過ぎるとファッションのトレンドが細身でシンプルなスタイルへ移行し、厚底のスニーカーは一時的に“過去のもの”として扱われるようになります。その結果、ノースウェーブの人気も徐々に落ち着きを見せていきました。
ところが近年、90年代ファッションのリバイバルや“Y2K”ブームの影響により、当時のスタイルが再注目されるようになります。それに伴い、ノースウェーブの復刻モデルが続々と発売され、再び注目を集めているのです。
初めて履く人にとっては「新鮮なデザイン」、当時を知る人にとっては「懐かしさ」が魅力となり、今では世代を超えて評価されるブランドとして息を吹き返しています。
コーデのコツとスタイリングのポイント
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